トノの独り言
トノはいつも、格好良く釣をしたいと思っています。なかなかできないけど・・・そんなトノの独り言です。
2023年6月・北海道 ソリッドオクタゴンとの釣り旅
JUNE
6月4日、フェリーは懸念された台風2号の影響もなく快適な船旅で苫小牧に入港。一路、今回の釣行の起点となる帯広に向かう。何度走っても北海道のドライブは素晴らしい、果てしなく広がる馬鈴薯畑のなかを延々と真直ぐな道が伸びる。ついついアクセルを開けがちになるが、取り締まりには要注意。その晩はホテル近くの居酒屋で一人、一年ぶりの北海道釣行の成功を祈願し盃を傾け、地元の料理に舌鼓。翌日はガイドをお願いした奥本さんとホテルの前で待ち合わせ、彼の車で川へと向かう。横浜の釣友Hさんは明日の釣りからの合流となる。
今回相棒となるロッドは実釣には初めて使用する ソリッドオクタゴン(八角)の86640 8ft6in#6 40tカーボン製ソリッドロッド。驚愕の細さ、鞭のようなしなやかさ、ソリッドならではの粘りをクラシカルなデザインに纏めたかなり先鋭的な一本。随所に製作者の創意工夫、こだわりが感じられる。ラインはSAのOH&Dの#6を使用、フライは春ゼミ、モンカゲ、ヒゲナガ、カワゲラ等のドライに地味目のウェットフライをセレクト。狙いはレインボーとアメマス。基本的にはライズを探しての釣りとなるが、ライズが無ければブラインドでポイントを探る。レインボーは一見、見落としそうな小さなポイントから良型が飛び出す。それだけに正確で繊細なフライコントロールは必須。オクタゴンはロッド自体がまるでラインの一部になった様な感覚で、フライをポイントに運んでくれる。フライに全神経を集中しグリップを握った指先からロッド、ライン、リーダーそしてフライへとスムーズに感覚が伝わっていく。レインボーは体高のある見事な魚体で一気に流れを駆け下り、スリリングなやりとりを堪能させてくれる。アメマスは流れの緩やかな深場では小さなフライ、瀬の中では春ゼミなどのビッグドライで釣る。流れの中のスリットからフライにアタックする瞬間はロッドを持つ手に力が入る。フッキングの後、オクタゴンは見た目の細さからは想像できないほどの、粘り腰を発揮する。全体が美しいベンディングカーブを描き、強烈な引きを 柳腰、粘り腰でいなしてくれる。条件にも恵まれ、北の大地の豊潤な自然を堪能させて戴いた今回の釣行。素晴らしい北の釣りを紹介して戴いたHさん、丁寧にガイド戴いた奥本さんに感謝。これからもこの豊かな自然を大切にしていつまでも素晴らしい釣りを楽しみたい。

ソリッドオクタゴン:国の内外を問わず多くのメーカーがグラファイト、グラス、バンブーと様々なマテリアルで素晴らしいロッドを世に出していますが、ソリッドオクタゴンは全く異なった発想に依る新たな方向性を示したロッドと云えるのではないでしょうか。
なんと云うことの無いボサの脇から顔を見せたレインボウ
ガンガン瀬の開きでスイング中のウェットに
瀬脇のピンスポットで
流れの緩やかな深場で小さなフライに反応
これからもこの豊かな自然を大切に
2015年 イエローストーン釣り紀行
10/20

360度パノラマ、聞こえるのは草原を渡る風の音、オオカミの遠吠え トノはアメリカはモンタナ州のイエローストーン国立公園、標高約1.900mをゆったりと蛇行しながら流れるスルークリークの傍らでライズを探している、対岸のバンク際、鏡のような水面にライズリング、この時期のマスは偏食性が強いフライのサイズ、カラーが合わないとなかなか口を使ってくれない、ガイドのKさんが「ベイティスがハッチしています。」と声をかける#18 緑っぽいボディーにCDCのウィングを付けたフライをキャストするライズまでの距離は18m位、ライズのあった少し上流にうまくフライが着水する、手前に流がある為、ドラグがかかるまでが魚がフライを食べるチャンスとなる、ドラグがかからないよう手元のラインを少しづつ送り出す。数匹の魚が上流を向き水面を見ながらゆったりと尾鰭を動かしている、2番目にいる奴は遠目にもかなり大きい 魚まであと、50cmゆっくりとフライが流れる スッと影が動いた一瞬、微かに三角の鼻先が見えフライが消える、ここで慌てては駄目、一呼吸を置きロッドを立てる(小さなフライの場合、慌てて合わせると一瞬の手応えの後、フックがマスの口を捉えられずにフライがすっぽ抜けてしまうことが多い) うまいことフックが魚の口を捉えたようだ 今回の釣行の為に用意した スコット・ラディアン905にマスの重さが伝わってくる。秋はマスの適水温、引きは強く手強い 寄っては走るを幾度も繰り返す、リールにラインを巻き取りながらも 強烈なダッシュに備え手元に少しラインを蓄えておくティペットは6X無理はできない。姿を現したのは喉元の赤が鮮烈なアメリカン ネイティブ カットスロート

 

 
 
2007年
9/21

早いもので、あれからもう1年 さてウェットフライの続きはどうなったのか「綺麗な流れで釣りたいそう思った時、手元に明確な当たりが伝わり銀色の魚体が水面下で反転しました。」で前回の話は終了したのですが、釣りは物語のように上手くはいきません。激しい抵抗は最初だけ、その後何度かドラグを鳴らして走りはするものの、泳ぎに鋭さが無く姿を見る前に、正体は既に判りました。よってきたのは丸々と太った大きな銀毛ウグイ ヤマメだったら見事なサイズですが、ピッキー(とのがつけたウグイの愛称、フライを外すときにピキと鳴きます)では仕方がありません。
なにごとが起こったのかと無表情な眼を見開いてばたついております。話は変わりますが、ヤマメを釣っていてその美しさと精悍さに度々心を奪われますが、その姿態もさることながら、とのはその眼に魅せられます。水辺に横たえた時、激しく喘ぎながら何とも云えない無念さと悲しさを漂わすように開かれた潤んだ半眼、ゾクッとするような寒気を感じると共にある種の色気さえ感じます。それまで、ドライをメインに釣りをしながら、ウェットも時々使ってはいたのでヤマメもそれなりに釣ってはいましたが、悲しいことに今までウェットで釣った魚の中でその時点では、そのウグイが最大サイズだったのです。大きな魚がいるところにはそれを育む条件があり、きっと大きな鱒族もいる筈、沼のような場所ではありますが、水質、水温はヤマメがいてもおかしくは無い場所、気を取り直して再びキャストを繰り返しますが、魚の反応はそれきりでした。早朝から始めた釣りも陽は既に頭上近くまで昇り、そろそろ飽きてきた頃、ふと目の前の水中に何か大きな魚の気配を感じたのです。ヤマメ、いやランドロックです、サイズは40いや50cm近くはありそうです。胸鰭をひろげ、ピンと張った尾びれでゆっくりとしかし力強く泳いできます。スーとこちらに近付いてきましたが、気付いたのか少し体を揺らすとゆっくりと深みに消えていきました。
その後、その場所には何度となく足を運び、運良くその時に釣れたウグイを上回るサイズのヤマメやランドロックを釣る事が出来ました。が・・・私のウェットでのレコードは今だ鯉科の魚です。
ウェットその何とも珍妙なフライはドライにはないゆっくりとした釣りのリズムでコイ科の魚と私の心を掴んでいったのです。(たまにはまずまずのサイズの鱒も)

 

2006年

12/10

寒い・・・まー冬だから仕方ないか。昨年のウェットフライの話が断ち切れてから 早1年一体トノに何が起こったのか、何も起こりませんでした。単なるズボラ
渓流の清冽な流れと其処に住む渓魚たちをドライフライで釣ることをこよなく愛していたトノがある日ふと思ったのです。飽きたと・・・ その頃、月給取りだったトノはそれこそ、シーズンは休日の度によっぽどのことが無ければ渓流に足を運んでおりました。場数を踏めば釣りは上手くなるものです。未だ、魚も豊富だったこともあるでしょうが、それは、沢山釣りました。見定めたフィーディングレーンに正確なキャストで投じたフライをドラグが掛からないように自然に流してやる、ここぞと思うところで魚はフライを襲います。あわせる、一連の動作はたゆまなくく繰り返され魚の奔走に酔いしれる一瞬、それなのに感動は徐々に薄れていきます。何故か、釣れる魚の顔が皆幼いのです。そのうち、釣れてもどうでもいいやとそんな気持ちが、飽きたと・・・という気持ちに変わりつつあったのです。釣りも最初は、”釣れた”それが熟達していくうちに”釣った”に変わり更に”釣れて当たり前”(今は、そうでも無いけど)となり更に進むと釣れなければ魚がいないなどと変な勘違いも頭をよぎり、釣り方も段々と雑になって来ました。
そんな時にふとした縁で知り合ったのが、今、一緒に"杜の家ブルック”をやっているawj君でした。「尺上のヤマメが沢山釣れますよ、」そんな彼のささやきに半信半疑ながらも一緒に釣りに行くことにしたのです。尺ヤマメ、釣師の憧憬 年間数十日と渓に通っても年に何度出会えるか?いや、お目にかかれない事すらある、そんな尺ヤマメが沢山釣れる・・・本当か?

其処は、とのがこよなく愛した美しく、華麗な渓魚達の聖域フリーストーンの流とは程遠い、沼と呼ぶに相応しい場所でした。一足踏み出すごとに膝まで泥に沈むぬかるみを喘ぎながら進むと葦と柳の生い茂る湿原の中にドヨーンとした流が現れました。とのの目に映ったその流はどう見てもコイ科の魚達の楽園にしか見えません。こんなところに清冽な流れを好む(勝手に思い込んでいたのですが)渓魚たちが棲んでいる筈が無い、そう思いながらも折角来たのだからとこの日の為に巻いてきた、ウェットフライのスタンダード「シルーバーマーチ・ブラウン」を結ぶと魚のいそうな場所にキャスト、流れが殆ど無いのでダウン&クロスと言う訳にもいかずフライが水になじむのを待って静かにゆっくりとリトリーブ、何度か繰り返すと手元に手繰るラインは泥でざらざらとなってきます。あーいやだ!!綺麗な流れで釣りたいそう思った時、手元に明確な当たりが伝わり銀色の魚体が水面下で反転しました。

 

2005年
8/23  暑い・・・まー夏だからしょうがないか。今回はウェットフライのお話を少し、しかしまあ、ドライフライに較べればでかくて、無骨で全く虫に似ていないし、なかにはハデハデで驚いて魚が逃げちゃうんじゃないかと心配になる代物もあるし、マッチ・ザ・ハッチを信条にしているナチュラル派ドライマンには全く理解しがたいFLYです。
 かくゆうトノも何年か前には、そんなドライマンでした。ドライフライ至上主義・・・ドライフライで釣るのが最もフライらしい釣り方だ、沈めりゃルアーだって釣れるなんて失礼なことをおっしゃる御仁もいたりして、トノは其処までは思ってはいませんでしたが、水面下の可能性は感じてはいたのですが、まーなんだ、かんだでフライが見えないのが不安だったんでしょうな。想像力の欠如ですかな?水が少し濁れば、今日はドライでは厳しいかな・・・厚く重い流れの底にいる大物には目もくれず背尻で遊ぶかわいい魚たちを釣っては喜んでいたんですな〜。
  いやいや別にドライが即物的な釣といっているのではありません。ドライはドライで大変面白い釣り方であって上流の美しい流れで水面を割って、フライに飛びつく魚を見ながら釣るのは筆舌しがたい面白さはなんていってもドライでしょう。別にどちらでもよいのですが、トノは「ドライしかやらないから」などといってはいたものの、その実(ドライしか出来ないから)という真実を認めたくなかったのかもしれません。かくして、可能性はスポイルされていたのです。そんな居心地の良い釣に浸っていたトノが、ある日出会ったのが今の相棒のAWAJI君でした。続きはまた、来月で・・・

 ところで、話は変わりますが、ちょっと昔の話で恐縮です。(半年一昔の今日ですから)特定外来生物?bassに関するパブリックコメントとは一体なんだったのでしょうか?10万通以上の意見が寄せられ、認定賛成にしろ、反対にしろ採るに足る意見は無かったとは・・・馬鹿にしているとは思いませんか?「何も、行政が一人歩きしている訳ではありませんよ。ちゃんと下々の為に目安箱を用意してるでしょ。」ま〜結果は決まっているけどね。さて、形骸化した意見の汲み取りは終わったわけです。これが、行政のいうコンセンサスが得られたと云うことなのでしょうか?まじめにコメントを出した人々は同意の道具にされただけのようですね。
4/10  動物の仕業・・・?ここのところトノはお疲れである、何故って勿論、追波川への参勤交代の時期なのだ、夜掛け朝掛けで参上し手痛い仕打ちをうけご褒美はなかなか戴けない、思考能力も落ちてきて時々変な幻を見ることもある、最近は人間の姿をした動物を目撃するのだ。その生き物は一見すると人間の姿をして釣りをしているのであるが、彼らのいた跡には、コンビニの袋に入った弁当の容器、空缶、ペットボトルが散乱しているではないか。
 
  他の動物に横取りされることを恐れてのことか、丁寧に木の梢に括り付けてあることもある。動物にしてはなかなか狡猾である。トノの知っている動物達( 熊とか猿とか猪など )は木の実、小動物など自然のなかのものを常食としており、食べ残しをごみと意識することは無い、幸い彼らの食残しは、人間が見ても不快に感じない所謂自然の物だからよい。
 
  しかし、釣場で見かける人間の形をした動物は、人間と同じように容器に入った食べ物を食べ、ペットボトルに入った飲み物を飲む。これらのカスは始末に終えない自然のなかにはそぐわない”人間”の目から見て不快な所謂ゴミである。「河原にゴミを捨てないで、美しい自然を大切に」等と書いた看板を目にするが、動物は字が解る訳も無く無駄である。人間も、人間の形をした動物も外見的には見分けが付かないので、そのうち、河川立入り禁止等という事態も招きかねない由々しき状況なるのではないかとトノは心配している。
 
  先日、トノは参勤交代のお勤めの途中、素晴らしい光景を目撃したその人は格好から見て地元の釣人であろう、彼がいた釣場所を離れる時、動物がそのままにしていったゴミを持参の袋に集めて持って帰ったのである。トノは思った、勇気を持って自分で出来ることからしようと
3/12  その男は、十手で自分の首筋をぽんぽん叩きながら現れました。容疑のかかった町人(大体、下手人ではないちょっと気の弱い善良な若者のことが多い)をねめつけながら、「オイラーお上からこいつを預かっているんだー」と十手をちらつかせる、テレビの時代劇で三下の下っ引きが出てくる場面でお決まりの、”トラの威を借る狐”の大変格好の悪いワンシーン・・・最近、地元の子供たちが野池でバス釣りをしているとよくこれに似た体験をするらしい。「おい、ガキども釣ったバスを逃がすんじゃねーぞ。リリース禁止のおふれが、出ているのを知らねーのか。警察に言うぞ」といたいけな少年を脅かすそうです。
 
  可哀想に子供たちは最近は外に出て遊ぶことを止め、部屋に閉じこもってバーチャルリアリティーのゲームに浸っています。自分の頭でものを考える (なにがまともで、なにがおかしいのかを判断する能力) ことの出来ない人間ほど始末に負えないもの、または権勢者にとって扱い易いものはありませんな。トノも格好の悪い役を演じないように、ちゃんとマナグを開いて物事を見据えていくようにしよう。・・・
2/4  ファ〜ァ・・・明けましておめでとうございます。えっ何、もう二月なの?いかんすっかり寝過ごしてしまった。あ〜あ、新聞もこんなに溜まってしまった。どれどれ、何々オオクチバスが特定外来生物に認定か?まだそんな下らないこと言っとるのかね〜頭悪いんじゃない。バスに限らずどんな生き物でも、幾年生きる物命は大切なものよ。自らの命の糧に、生活の糧に他の動植物の命を有難く頂戴するのは生きていく為の仕方ない罪、あんたは昔っからいたからいいけど、あんたはよそ者だから生きる権利は無いのよ!なんてことを、生物多様性なんてこじつけの様な言葉を楯に正当化しようとしているけど、まさに無知の知を知らない傲慢な所業じゃないのかな。うちの近所の池じゃ、フナもコイもワカサギもバスもライギョも色々な小魚も皆、仲良く泳いでるよ。この池は、20年ぐらい前からバスがいたはずなのにな〜まあ、自然のことは自然に任せていろんな生き物が、生きていける環境を守っていくことが大事なんじゃないですか。
 ひとつ最近私が聞いた良い話、お名前とかは覚えていないけれど岩手在住の方で、早池峰が好きで何十年も登り続けている登山家、近年頂上の小屋の近く平地の植物が増え、元々の高山植物が居場所を追われていることに心痛めておりました。原因は、小屋の自然浄化式のトイレ、登山者の○○ニョウが地中に浸み込み土壌が富栄養化したのが原因。普通の人なら草むしりしましょか、となるところこの人は仲間に声を掛けてなんと ○○ニョウを浄化槽より汲み出し下界に担ぎおろしているとのこと頭が下がります。本当の自然愛護、敬愛とはこう言った行動を指すのでしょうね。
  本当にバス釣の好きな方、世間の言っていること法律、条令が必ずしも本当に真摯に真実を見つめて定まられた遵守するに値するものとは限りませんよ。自分の好きなこと間違ってないと思うことなら憚ることなく、釣りをしましょう。
2004年
12/16  ガッハッハ エエがなエエがな どうせ、魚は口利かんし何でもかんでも、あいつののせいにしとったらエエがな。ちょいと情報操作してやれば、ワルモノは、全部あいつちゅうことになるんだから。水質汚染オーケー・オーケー 三面護岸オーライや不要な堰堤いくらでも造ってちょ。山の樹なんて全部切っちゃて宅地にしちまえば、いいがな。何、そこにいた動植物は、どうなるかってそんなこと知ったこっちゃないわ。人間様のやることだ、文句があるかい”生態系”そんなもん便宜上使う言葉よ・・・。

  考えてみるとやっていることと言っていることは、こんなことのように聞こえます。どんな生き物でも人間の都合で生きているわけではないと思うのにね。よく考えて行動しないと神様に怒られますよ。・・・え!だったら釣りなんてするなってごもっともで。でもやめられん。罪を認めます。
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